「クリスタルグラス」って何種類もあるんです。

「私たちが普段手にするグラスはいろいろな素材があります」

こんにちは。湘南洋食器の岩田です。


今回はガラスの素材についてお話します。

私共で運営しているグラス専門のサイト「グラス市場」では
素材について「ソーダガラス」「24%以上の鉛が含まれたクリスタルガラス」
「カリクリスタル」「バリウムクリスタル」「トリタンクリスタル」など
同じクリスタルと名前が付いているものが何種類もあります。

これはガラスの素材により 日本硝子製品工業会では以下のように定義しています。


日常、私たちが普段手にしているグラスは圧倒的にソーダガラスといわれている普通のガラスです。
窓ガラス、びん、多くの食器類などに使われる、もっとも普通のガラスで、
古代に最初に作られたガラスもソーダ石灰ガラスと考えられています。
二酸化けい素、酸化ナトリウム(Na2O)、酸化カルシウム(CaO)が主成分です。
酸化ナトリウムの代わりに酸化カリウム(K2O)が使われることもあり、両方が使われることもあります。
ソーダというのは、原料として使われる炭酸ナトリウムのことを指す言葉です。

        ソーダガラス製 「東洋佐々木ガラス・薄氷タンブラー」など

       ソーダガラス製  「ボルミオリロッコ社・ナポリ9オンスワイン」など

 

次に一般的なクリスタルガラスの定義は以下のようになります。
クリスタルガラスとは、酸化鉛を主要成分として含むガラス、
および酸化カリウム、酸化バリウム、酸化チタニウムなどを主要成分として含むガラスで、
高い透明度を有し、かつ屈折率nDが1.520以上(註-1)で光沢のある美しい輝き、
および澄んだ音色で特徴付けられます。
(註-1): 酸化鉛を含まず酸化カリウムを主要成分とするクリスタルガラスはこの限りではない。

以下、クリスタルガラスには次のような種類があります。

 

1.「24%以上の鉛が含まれたクリスタルガラス」
「鉛ガラス」は、ガラスの主成分に酸化鉛等を添加して作るガラスです。
鉛が含まれることで、一般のガラスよりも屈折率や透明度が高くなります。成分的には珪砂55%、酸化鉛24%、カリウム15%、その他です。
何より金属音の音が良く重量感があります。
製造工程で酸化鉛を加えることによりガラスの溶解温度を低くすることが出来、表面が柔らかいガラスになります。
従ってカットなどが施し易くなります。
バカラとかスワロフスキーの見事なカットはこの鉛を多く含んだクリスタルガラスで出来ています。

    クリスタルガラス製 「リーデル社 ソムリエシリーズ・ボルドー」など

         クリスタルガラス製 「KAGAMI T439-1521ロックグラス」など

 

2.「カリクリスタル」
 カリクリスタルの特徴は。鉛の代わりに木の灰をアルカリ成分の原料として産出した酸化カリウムを混ぜています。
 日本硝子工業会では酸化鉛を含まず酸化カリウム、酸化バリウム、酸化チタニウム、酸化亜鉛などを単独でまたは共に10%以上含むものを、主要成分を基にそれぞれ「カリクリスタルガラス」「バリウムクリスタルガラス」、「チタンクリスタルガラス」と定義しています。
 特徴は透明度はクリスタルに匹敵し、叩いたときにも「チーン」と美しい金属音がします。そして、ガラスやクリスタルに比べ、軽くて強い特性があるのです。

     カリクリスタル製 「木村硝子店CAVA(サヴァ)15ozビール&ワイン」など

 

  カリクリスタル製 「シュトルツル社 ニューヨークバー12ロングドリンク」など

 

3.「バリウムクリスタル」
日本硝子工業会では酸化鉛を含まず酸化カリウム、酸化バリウム、酸化チタニウム、酸化亜鉛などを単独で
 または共に10%以上含むものを、主要成分を基にそれぞれ「カリクリスタルガラス」「バリウムクリスタルガラス」、
「チタンクリスタルガラス」と定義しています。
特徴はほぼ「カリクリスタル」と同じですが成分の割合が異なります。

 バリウムクリスタル製 「木村硝子店 コンパクト12ozタンブラー」など

  

      バリウムクリスタル製 「木村硝子店 ベッロXM」など

 

4.「トリタンクリスタル」
こちらは「ショットツヴィーゼル社」が開発した鉛・バリウムを一切含まず、
エコロジー先進国ドイツでも「環境に最も優しいグラス」として高い評価をうけています。

特徴は表面硬度が硬いため、割れにくく、傷がつきにくいのが特徴です。

 トリタンクリスタル製 「ショットツヴィーゼル社 ディーヴァ ブルゴーニュ」など

トリタンクリスタル製 「ショットツヴィーゼル社 ヴィーニャ ボージョレ」など

以上、グラスの素材にもいろいろ種類があることがお判りいただけたと思います。


是非、これからグラスを手にしたら透明度・音・光の屈折の違いを楽しんでみて下さい。