日本酒好き必見!純米酒、吟醸酒、大吟醸酒の違いって?日本酒の製法にはどんなものがある?

日本酒好き必見!純米酒、吟醸酒、大吟醸酒の違いって?

日本酒は、一口飲めば、日本の歴史や風土が感じられるお酒です。この奥深い味はどこから来るのか、不思議に思いませんか?
また、日本酒の「純米酒」、「吟醸酒」、「大吟醸酒」などの違いをご存知でしょうか。
今回の記事では、日本酒の種類や製法などについてご紹介します!

酒米の選び方とその役割

日本酒|麹

日本酒を作るための麹とは

麹は、お米に特定のカビ(麹菌)を繁殖させて作られるもので、日本酒の製造に不可欠です。麹の主な役割は、米のデンプンを糖に変換すること。この糖は後の工程でアルコール発酵を行う酵母によって消費され、アルコールと二酸化炭素に変わります。


麹作りの工程とその影響

1. 浸漬(しんせき)

  • お米はまず、水に数時間浸けられます。この時の水分の吸収具合が、麹の質や後の発酵過程に影響を与えます。水を十分に吸収させないと、麹菌が米の内部に浸透しにくくなります。

2. 蒸し(むし)

  • 水分を吸収した米は、均一に蒸されます。適切に蒸された米は、麹菌が繁殖しやすくなります。逆に、蒸し不足だと麹菌の繁殖が悪くなるため、十分な蒸し時間と技術が求められます。

3. 接種(せっしゅ)

  • 蒸された米に麹菌の胞子を均一にまぶします。この胞子が米のデンプンと接触して、その後の繁殖と酵素の産出の土台となります。

4. 培養(ばいよう)

  • 一定の温度(約30℃前後)と湿度を維持しながら、麹菌を米の上で繁殖させます。この時、米粒が麹菌で白く覆われていく様子が見られます。
  • この培養の過程での温度管理や湿度管理が不適切だと、麹の品質が低下します。適切な環境下で育てられた麹は、良質な糖を多量に生み出す能力を持ちます。

麹作りの各工程は、日本酒の最終的な品質に大きく影響します。特に、米のデンプンを糖に変える能力は、麹の質によって左右されるため、この工程を丁寧に行うことが日本酒造りにおいて非常に重要です。

酵母の種類とそれぞれの特徴

日本酒|酵母

日本酒の酵母は、日本酒の香りや味の特徴を形成する重要な要素です。以下は主な日本酒酵母の種類とその特徴です。

京都酵母(G1系列)

この酵母は、フルーティな香りを持ち、爽やかな甘みを持つ日本酒を生み出します。特に吟醸酒や大吟醸酒に使用されることが多いです。

新潟酵母(G7系列)

爽やかでクリアな味わいが特徴。米の旨味をしっかりと感じられるタイプの酒が得られます。

山田錦酵母

高いアルコール発酵能力を持ち、豊かな香りと深い味わいの日本酒を生み出します。

自然酵母(天然酵母)

酒蔵の自然な環境で繁殖する酵母。独特の風味や地域性を持った日本酒を作ることができます。

これらの酵母は、それぞれ異なる香りや味の特性を持っており、酒蔵や酒造り師の個性や目指す日本酒のスタイルによって選ばれます。

酒母の作り方とその重要性

酵母の作り方とその重要性

酒母とは、日本酒の醪(もろみ)を発酵させる際のスタートラインとなるものです。酵母、麹、米、水を組み合わせて作られ、この酒母の質が日本酒の品質に大きく影響します。

作り方:

  • 麹と水、酵母を混ぜる
    • 最初に麹と水を混ぜ、その後酵母を加えます。
  • 低温でゆっくり発酵させる
    • 酒母はゆっくりとした低温での発酵が求められます。これにより、酵母がしっかりと繁殖し、強い酒母ができあがります。
  • 酒母が完成したら醪の発酵に使用
    • 強い酒母ができあがったら、これをもとに大量の醪を発酵させていきます。

酒母は、日本酒造りの基盤となるものです。その品質や状態が日本酒全体の発酵の質やスピード、そして最終的な香りや味わいに直接影響します。良質な酒母を用意することで、日本酒の品質向上や特定の風味を持たせることができるのです。

純米酒、吟醸酒、大吟醸酒の違い

純米酒、吟醸酒、大吟醸酒の違い

1. 純米酒(じゅんまいしゅ)

  • 定義: アルコールや醸造アルコールを添加しない、米と米こうじ(麹)だけから作られる日本酒。
  • 特徴: 米の風味をしっかりと感じることができ、濃厚で力強い味わいが特徴。

2. 吟醸酒(ぎんじょうしゅ)

  • 定義: 精米歩合(米を磨く割合)が60%以下(残る米の部分が60%以下)で、醸造アルコールを添加して作られる日本酒。
  • 特徴: 香りが高く、フルーティな香りやまろやかな味わいが特徴。

3. 大吟醸酒(だいぎんじょうしゅ)

  • 定義: 精米歩合が50%以下で、醸造アルコールを添加して作られる。さらに特定の米や技法を使用することも多い。
  • 特徴: 高い香りと複雑な味わい。口当たりが滑らかで、エレガントな特徴を持つ。

地域ごとの製法とその特色

日本各地で作られる日本酒は、その地域の気候や水質、文化によって異なる特色を持っています。

新潟県

特徴: 軽くてさっぱりとした味わい。新潟の雪解け水を使用し、冷涼な気候が醸造に適している。

山形県

特徴: やや甘めで、まろやかな口当たり。山形県は酒造りの技術や研究が進んでおり、高品質な日本酒が多い。

兵庫県

特徴: こちらは日本酒の主要な米、「山田錦」の産地として知られる。力強い味わいや豊かな香りが特徴。

広島県

特徴: やや甘く、深い味わい。広島の柔らかい水が、まろやかな日本酒を生み出している。

福岡県

特徴: 九州地方の暖かな気候が、豊かな香りやまろやかな味わいの日本酒を生み出す。

これらは一部の地域の特色を挙げたもので、実際にはもっと多くの地域で独自の日本酒が生産されています。各地域の日本酒は、その地の文化や歴史、気候や水質と深く結びついており、それぞれの特色を楽しむことができます。

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