【赤ワイン編】ワイン選びで失敗しない!品種別味の違いを解説!
ワイン選びは、色やラベル、価格だけで決めてしまうと意外と難しいものです。しかし、知識があれば一層楽しみが増します。この記事では、赤ワインの品種についてわかりやすく解説し、それぞれの特徴と、食事との組み合わせ方を紹介します。
ワインの品種とは?品種の意味と影響
ワインの品種とは、使われるぶどうの種類のことを指します。この品種により、ワインの風味や香り、色などが大きく変わります。それぞれの品種がどのような特性を持っているのかを知ることで、自分の好みに合ったワインを見つける手がかりになります。
赤ワインの代表的な品種とその特徴
①カベルネ・ソーヴィニヨン
カベルネ・ソーヴィニヨンは赤ワインの一種で、世界中で最も広く認知されているワイン品種の一つです。特にフランスのボルドー地方と、カリフォルニア州のナパバレーで有名です。カベルネ・ソーヴィニヨンは、その鮮烈なフルーツの風味、並びにその潜在的な複雑性と熟成能力で知られています。
カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴は次の通りです。
味わい
カベルネ・ソーヴィニヨンは、黒カシス、プラム、ブラックベリーのような濃厚な黒果実の風味が特徴です。また、シダーウッド、バニラ、チョコレート、コーヒー、トバコ、ハーブ、黒胡椒などの風味もしばしば見られます。これらの風味は、ワインがオーク樽で熟成されることによります。
酸味とタンニン
カベルネ・ソーヴィニヨンは通常、高い酸味と高いタンニンを持つワインとされます。これにより、ワインは力強い構造を持ち、長期間の熟成に耐えることができます。
ボディ
カベルネ・ソーヴィニヨンはフルボディのワインとされます。これはワインの口当たりや重さを表しており、フルボディのワインは通常、口の中で重く感じます。
栽培地域
カベルネ・ソーヴィニヨンは世界中で広く栽培されていますが、特にボルドーとナパバレーで有名です。ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンはしばしば他の品種とブレンドされ、熟成により複雑性を発展させます。一方、カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンはしばしば単一品種のワインとして作られ、豊かなフルーツの風味と力強さが特徴的です。
カベルネ・ソーヴィニヨンはその力強さと構造から、濃厚な料理とのペアリングに適しています。ステーキやラムチョップ、ゲーム肉などの赤身肉や、トマトベースのパスタ、ハードチーズなどと特によく合います。
また、その高いタンニンと酸味、そして豊かな風味から、カベルネ・ソーヴィニヨンは非常によく熟成します。適切に保管されたカベルネ・ソーヴィニヨンは、数十年にわたって熟成し、時間と共に複雑性と深みを増していきます。
ただし、カベルネ・ソーヴィニヨンは様々なスタイルで作られるため、全てが同じ特性を持つわけではありません。それぞれのワインは、その栽培地、製造方法、熟成期間などにより異なる風味や特性を持ちます。したがって、様々なカベルネ・ソーヴィニヨンを試すことで、自分の好みを探るのが良いでしょう。
②メルロー
メルローは赤ワインの一種で、世界中で非常に人気のある品種です。最もよく知られている産地はフランスのボルドー地方で、ここではメルローはカベルネ・ソーヴィニヨンと並んで主要な品種となっています。また、ニュージーランド、チリ、オーストラリア、アメリカ(特にワシントン州とカリフォルニア州)でも広く栽培されています。
メルローの特徴は次の通りです。
味わい
メルローはしばしばプラム、チェリー、ブラックベリー、ブルーベリーといった暗色系のフルーツの風味が特徴です。また、チョコレート、バニラ、トバコ、ハーブなどの風味もしばしば見られ、これらはワインがオーク樽で熟成されることによるものです。
酸味とタンニン
メルローは通常、中程度から低めの酸味を持つとされています。また、タンニンは中程度で、これがワインにまろやかで滑らかな口当たりをもたらします。
ボディ
メルローはミディアムからフルボディのワインとされます。
栽培地域
メルローは世界中で広く栽培されていますが、特にボルドーで有名です。ボルドーの右岸、特にポムロールやサン=テミリオンの地区では、メルローは主要な品種であり、非常に高品質なワインが生産されています。
メルローはそのまろやかな風味とボディから、様々な料理とのペアリングに適しています。赤肉、羊肉、鴨肉、ポーク、パスタ、チーズと特によく合います。また、そのフルーティーで滑らかな風味から、ワイン初心者にもおすすめの品種とされています。
③ピノ・ノワール
ピノ・ノワールは赤ワインの一種で、世界中で非常に人気のある品種です。ピノ・ノワールは主にフランスのブルゴーニュ地方で有名ですが、オレゴン州、カリフォルニア州、ニュージーランド、オーストラリア、ドイツ(ここでは"Spätburgunder"と呼ばれます)など、世界中の冷涼な気候の地域でも広く栽培されています。
ピノ・ノワールの特徴は次の通りです。
味わい
ピノ・ノワールは赤い果実の風味が特徴で、特にチェリー、ラズベリー、ストロベリーなどの風味がしばしば見られます。また、バラの花、マッシュルーム、土、皮革、スパイスなどの風味も見られることがあります。
酸味とタンニン
ピノ・ノワールは通常、中程度から高い酸味を持つとされています。一方で、タンニンは中程度以下で、これがワインに滑らかな口当たりをもたらします。
ボディ
ピノ・ノワールはライトからミディアムボディのワインが多いです。
栽培地域
ピノ・ノワールは冷涼な気候を好む品種で、世界中の様々な地域で栽培されています。フランスのブルゴーニュ地方が最も有名で、ここで作られるピノ・ノワールはしばしばエレガントで複雑性があり、非常に高価なものも多いです。一方、ニュージーランドやカリフォルニア、オレゴンなどでも高品質なピノ・ノワールが生産されています。
ピノ・ノワールはそのエレガントでフレッシュな風味から、様々な料理とのペアリングに適しています。鴨肉、鳥肉、ローストビーフ、豚肉、サーモン、チーズなどと特によく合います。また、その滑らかさと複雑性から、ワイン愛好家にも非常に人気のある品種です。
④シラーズ
シラーズ(またはシラー)は赤ワインの一種で、その濃厚な風味とフルボディから世界中で人気があります。フランスのローヌ地方で起源を持つシラーズは、オーストラリアでも特に重要な品種となっており、"シラーズ"の名前で広く知られています。
シラーズの特徴は次の通りです。
味わい
シラーズは黒ベリー、プラム、チェリーといった濃厚な黒果実の風味が特徴です。また、スパイス(特に胡椒)、チョコレート、コーヒー、スモーキーな風味もしばしば見られます。
酸味とタンニン
シラーズは通常、中程度から高い酸味を持つとされています。また、タンニンも高く、これがワインに構造と複雑性をもたらします。
ボディ
シラーズはフルボディのワインとされており、力強く、豊かな口当たりが特徴です。
栽培地域
シラーズは世界中で広く栽培されていますが、フランスのローヌ地方とオーストラリアが特に有名です。ローヌのシラーズはエレガントでスパイシーな風味が特徴的で、オーストラリアのシラーズはしばしばフルーティで力強い風味があります。
シラーズはその濃厚な風味と力強さから、重厚な料理とのペアリングに適しています。ステーキ、ラムチョップ、ゲーム肉、BBQ、スパイシーな料理と特によく合います。また、シラーズの豊かな風味とボディから、単体で楽しむこともできます。
品種を知ってワイン選びを楽しむ
ワイン選びは、ただ好きなものを選ぶだけでなく、品種を知りその特性を理解することで一層深まります。それぞれの品種が持つ特徴を把握し、自分の好みや食事との組み合わせに生かすことで、ワインの楽しみ方はさらに広がります。これらの知識を持つことで、あなたのワイン選びはもう失敗しないでしょう。ワインとともに、美味しい時間を楽しんでください。
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