うんちはすごい=災害時のトイレの知恵

この1冊であなたのトイレの見方が変わります。

今日、このブログを書いている時も九州地方(特に鹿児島県・宮崎県・熊本県)では記録的な大雨になっています。
幸い、大きな人的被害は出ていないようですが万一、大規模な山崩れなどが起きるとその周辺の下水道管も流され水洗トイレも使用出来なくなります。

私たちが生きていく上にはトイレは日常、必要不可欠な設備でありますが、
偶発的な自然災害・事故などにより一瞬にして使用出来なくなることを常に危機意識を持って生活していかなければなりません。

今回、私も勉強させていただいているNPO法人日本トイレ研究所の代表理事・加藤篤さんが執筆した「うんちはすごい」の本をご紹介させていただきます。

まず本のタイトルや装丁だけをみると何かコミック的な幼児向けの解説書のようなイメージを受けますが読んでみるとかなり専門的に深く掘り下げた知識を判り易く解説しています。

「第1章 うんちの実態」では

人間の排泄というものについて「便」の成分や排便と健康の因果関係、人体の排泄にいたるまでの働きを解説しています。

「第2章 うんちにまつわるテクノロジー」では

私たちが毎日お世話になっているトイレットペーパーの品質や生産の技術的な逸話。

節水対策の施された「温水洗浄便座(ウォシュレット)の解説、富士山の自己処理型トイレの紹介。

富士通九州システムズが開発したトイレの混雑や待ち時間の短縮、一日の利用時間帯やどこのトイレが先に埋まっていくかなどが管理できる「トイレ混雑緩和・見守りサービス」のプログラムの紹介。

現在開発中の大腸がんを早期に発見できるシンギュラリティトイレ「GAIA」なども記されています。

「第3章 社会の中のうんち」では

社会インフラの中でのトイレの数の必要数、占有時間や世界一清潔な羽田空港のトイレの秘密。
サービスエリアの個室トイレの稼働率を上げる様々な知恵・設計の実態。

多機能トイレの構造と設置基準、多機能トイレの混雑事情と今後の課題などを図表を差し入れながら詳しく説明しています。

「第4章 うんちと医療」では

これは医学書?と思わせるくらい専門的に便秘について解説しています。便秘症についての定義、健康であるための便秘症の解決への対策方法は必見です。

「第5章 子どもとうんち」では

子どもの便秘を防ぐためには子ども(小学生)がうんちをすることの恥ずかしさを取り除き「うんちがしたくなったらトイレに行こう!」と呼びかけています。

また、幼児のトイレトレーニングについても人格形成には重要なプロセスだと解説しています。

「第6章 災害時のうんち」では

普段から私も含め、一番のテーマの災害時におけるトイレ対策を家庭単位にわかりやすく携帯トイレを中心に解説しています。

そしてあとがき「おわらない」ではひとりひとりがトイレや排泄に意識を向け日頃から話題にして下さい。と結んでいます。

筆者は前述致しましたように「NPO法人日本トイレ研究所」の代表理事として日夜、トイレの環境改善、質的向上を目指し国内外での公共トイレの整備や不衛生な生活習慣の改善に寄与しているほか、「災害時トイレ衛生管理講習会」を開催し災害時のトイレ対策に役立つ防災トイレ計画の策定プログラムの普及などに尽力されています。

  • トイレットペーパーは自分はどのくらいの長さを使っているのかな。
  • 温水洗浄の夢のような泡が今、自分に当っている。
  • 混んでいたのに早くトイレにたどり着いてラッキー等々トイレに入ると楽しくなる話題がいっぱいです。是非、この本を愛読されることをお奨めします。

また、災害時トイレ対策として、まず手始めに私たちは身近な自宅・職場・学校のトイレの状況を把握し、携帯トイレを常備しておきましょう。

常備しておく数は4人家族の場合 人数×1日にトイレに行く回数(5~7回)×7日分=4×(5~7)×7=140~196個になります。

早速、備えあれば憂い無しです。