【カフェ・飲食店としてコミュニケーションの架け橋を目指す】

カフェの今後の在り方と方向性。

16世紀にオスマン帝国で生まれたコーヒーを意味するカフェは世界中、様々な都市で形を代え、目的を変えて現在に至っています。

もともとコーヒーを提供する店としてスタートしましたが、ビール、ワインなどの酒類を合わせた提供スタイルに代わり、食事もサンドウィッチなどの軽食も提供されるようになりました。

日本では昭和30年代から生まれた「喫茶店」が一世を風靡しましたが時代の流れと共に食事の幅広いメニューを一緒に提供する「スナック」の出現、そしてカフェとバーを結合させた「カフェバー」へと変化して来ました。

日本の場合、一般的に「カフェ」というより「コーヒーも提供する飲食店」あるいは「コーヒーも提供する飲食空間」と呼んだほうがピンとくるのではないでしょうか。飲食のメニューも様々で、店舗のスタイルも幅広いのが特徴です。

例えば私共の地元の湘南の「とびっちょカフェさん」では特産の「しらす丼」を提供しています。カフェのメニューには限定が無い良い一例ではないでしょうか。

また場所や店舗のスタイルも様々です。昨今、話題の古民家リノベーションでもカフェに生まれ変わるところが増えています。ゲストハウスや民宿などに比べ、安価に改築できることが最大の強みになっているようです。こちらは湘南の古民家カフェ「腰越珈琲」さんです。

フランスのパリのようなシャンゼリゼ通りに面したオープンカフェもあれば、集合ビルの吹き抜けのロビーに設けられたカフェ、ちょっと贅沢な美術館の中庭のカフェなどカフェという業態は様々な場所で営業できます。

またその地域に根付いた文化や特産品を活かしたメニューを自由に提供できることも利用する人々にとって選択肢が広がります。それだけにユーザーはコーヒーと食事を単に提供されることに加え、お店の空間で何を得られるかを求めることになります。

 

場所とメニューが無限大のカフェはこれからの飲食スタイルの一旦を担う事はもちろん、人々のコミュニケーションの架け橋として如何に貢献出来るかが成功への道ではないでしょうか。シェアハウス・シェアオフィスのように共通の空間で得られる付加価値を飲食という時間軸のなかでどれだけ提供できるかが重要だと思います。

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