「災害時非常用携帯トイレ備蓄施設」の普及にむけて・2

「携帯トイレって何?」

こんにちは。湘南洋食器の岩田です。

前回、ご案内いたしました「災害時携帯トイレ」について多くの方から貴重なご意見をいただきました。

それは「携帯トイレって何?どんなもの?」という質問が圧倒的に多かった事です。

私は「日本トイレ研究所」の講習などから当たり前に「携帯トイレを」というものを知った上で災害時の必要性を伝えてまいりましたが一番の基本の事をお伝えしておりませんでした。

そこで今回は「携帯トイレ」についてご案内させいただこうと思います。

普段日常で使用している家庭、職場などの水洗トイレは断水、水害、停電などが起きると使用不能になってしまう事は前回でもご案内しました。

「携帯トイレ」は使用出来なくなった便器をそのまま使って(便器が破損していない場合に限ります)用を足す事が出来るビニール袋(便袋)と凝固剤のセットです。

使い方は簡単です。

1.まず大切な準備段階として便器に下地袋をセットします。

便器には便鉢の底には常に水が溜まっています。この水は下水道からの悪臭や害虫を防ぐ大事な役割を担っています。封をしているので「封水(ふうすい)」と呼びます。もし便器の形式によって表面の水位が高い場合はコップなどで少し水位を下げます。決して抜いたりしてはいけません。このまま便袋を被せたら、用を足し終わって袋を引き上げるとき、袋の底が水で濡れてしまいます。これを防ぐため予め便器に下地袋をセットします。セットした後は水洗トイレが使用できるようになるまで外れないようにテープで固定しておく事が大切です。

2.次に便袋を便器にセットします。(以下イラスト参照)

以上が「携帯トイレ」と言われているものです。

一番肝要な事は排泄したものを固める、臭わない、捨てるという3つの工程が出きることです。

私と一緒に学び現在「チーム・トイレの自由」を主宰されている長谷川高士さんは携帯トイレについて「袋の中で吸わせる固める体験」のキーワードの元に多くの方に体験していただくため、献身的に全国で講演、地域活動を行っています。

個人個人が「携帯トイレ」を備蓄しておく事は勿論、職場や飲食店、集会所など不特定多数の人が集まる場所では「災害時非常用携帯トイレ備蓄施設」として安心して集える施設を目指す事が大切です。

次回は用を足した便袋の保管するペールや除菌剤についてご案内しようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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